MEDIA AMBITION TOKYO

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Levitrope

Yoichi Ochiai

浮遊は神秘的な現象だ。重力下で空中に物質が止まる現象は自然との決別を思わせる。それゆえ浮揚は多くの奇術に取り入れられ、その神秘性が人を魅了してきた。ステージの上の浮揚は奇術師の神秘的な能力として映るが、人が介在しない浮揚は鑑賞者に身体性を強烈に思い起こさせる。なぜなら、重力下で支配された自分の身体と重力を解き放つ浮揚物の間の対比が、再帰的に自らの身体を強く意識させるからだ。この”Levitrope”というメディア装置は、“lev(浮揚)”と “trope(回転)”からなる造語で名付けられた装置だ。このメディア装置は金属球が磁気浮上させ、景観を球体に写し撮りながら、車輪状に回転し続ける。エジソンの時代、回転するイメージによって人は自然から実質的な世界を切り出すことに成功した。ここに実体を閉じ込めた外見を回転させ続ける装置によって計算機自然時代のメディアインスタレーションを考えたい。

Roppongi Hills, Mori Tower 52F, TOKYO CITY VIEW

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02.11—03.12  |  10:00—22:00

2月11日(土)–3月12日(日)

Schedule
  • 入場料

    一般当日1800円、シニア(65歳以上)1500円、学生(高・大学生)1200円、子供(4歳〜中学生)600円

    ※東京シティビュー入場料

Artist Profile

  • Photo:Yoshiro Hayakawa

    Photo:Yoshiro Hayakawa

    Yoichi Ochiai

    筑波大学助教 / メディアアーティスト。 筑波大学でメディア芸術を学び,東京大学で学際情報学の博士号を取得(学際情報学府初の早期修了者)。2015年より筑波大学助教。

    映像を超えたマルチメディアの可能性に興味を持ち、デジタルネイチャーと呼ぶビジョンに向けて研究に従事。

    情報処理推進機構よりスーパークリエータ/天才プログラマー認定に認定。World Technology Award
    2015年、世界的なメディアアート賞であるアルスエレクトロニカ賞受賞など、国内外で受賞歴多数。