2021年春。
今この瞬間の状況を誰が想像できていたのだろう。
身体性を伴う世界の新しい秩序。
分断され抑制された日常の到来。
戦後、高度成長期を経てたどり着いた不透明な時代。
これまでの常識が非常識に変わっていく瞬間を突きつけられたとき、9年前を思い出した。
MATが産声を上げた2013年。
二度目のオリンピックが決まる半年前の春、目指した世界は新たなテクノロジーを都市実装することだった。
美しい感性が育むアートとテクノロジーを抽出、この東京へ実装し、人々に実体験してもらうことを目標とした。
2018年の冬に二度目の万国博覧会が決定。
21世紀の日本は1960年代の再来がごとく息づき胎動していた。
高度成長オマージュ。
拡張し膨張することで目指した肥沃な地。
MATもまた高度成長期を迎えていた。
地球が選択した変化の前で、
これまで絶対を信じた人智はまるで砂上の楼閣であった。
ルールは変容し、意識は分断され、都市機能もフリーズした。
半世紀以上に渡り磨き上げたコンセンサスは、軽々と覆された。
いまだ人類が経験したことのない状況は、いつの間にか都市を未開の地へと変容させたのである。
これまでの地図には描かれていないサバイバルなニューフロンティア。
風が吹いたのだ。
この瞬間を、
次の時代へ橋渡すために
僕らは意識を通わせ、想像し、新たな羅針盤を創ろうと思う。
つなぎあわせ、言葉を交わし、新しい地図を描く。
Media Ambition Tokyoは挑戦する。
暗中模索の創造こそが、次へのバトンとなるように。
昭和の先達が言っていた「ピンチはチャンス」を、僕らのスタイルでオマージュする。
丸まった角をいま一度尖らせ、僕らは狼煙をあげるのだ。
Media Ambition Tokyo 谷川じゅんじ
2021.5.12WED – 6.8TUE
東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)[六本木]and more…
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