かつては北海道のお土産の定番として人気を博しつつも、時代の流れとともに忘れ去られていった木彫り熊を再構築した作品。キューブ状にカットされ、デジタル加工されたかのようなクマは、ファミコンバグのようでありつつもどこか郷愁を誘う。新たな息を吹き込まれたクマには、民家に迷いこんだクマを里山に転送する作家の思いも込められている。