アーティスト名
笠原俊一 × Kezzardrix × 比嘉 了
会場
東京シティビュー(六本木ヒルズ 森タワー 52階)GoogleMapで開く
日程
2021/05/12~2021/06/08
時間
10:00~20:00

Fragment Shadow

本作品は、映像投影空間に鑑賞者の身体が入ることで生まれる影の作品である。Fragment Shadowは複数プロジェクター映像が合成される巨大な投影空間において、幾何と色彩を高精度に計算することで、光を遮断することで生まれる影の色彩を計算し、影として投射される身体表現を物理的に変化させる。その影は物理現象そのもので、無限の解像度で遅延は一切無いゆえに、圧倒的なリアリティで自己の投射を生み出す。鑑賞者の影は予期せず分断され、色彩を伴ったグラフィックとして再構成される。影の中に映像が流れ、逆に自分の影が映像の中に入るような視覚体験を得る。鑑賞者はそうした分断・再構成される影を前にして、それでも「自分」であると感じ、その自分に起こった変化を体感する。これは影という最も基本的な自己を投射する存在を異質化することで、変容した自己投射と自己の相互作用を可能にする”インタラクティブ”な作品である。

Credit

Concept and Research
-Shunichi Kasahara (Sony CSL)

Visual System
- Shunichi Kasahara (Sony CSL)
- Ryo Kanda(Kezzardrix)
- Satoru Higa (Backspace Productions Inc. )

Sound Design
- Shotaro Hirata (moph records)

Technical Assistant
- Kye Shimizu(Sony CSL)
- Kazuma Takada(Sony CSL)

※本作品は科学技術振興機構ムーンショット型研究開発事業 目標1「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発」(グラント番号: JPMJMS2013)の一環として制作された。

Artist Info

笠原俊一
笠原俊一
ソニーコンピュータサイエンス研究所 リサーチャー、博士(学際情報学)人間の知覚を計算機で制御・拡張し、人間とコンピュータの統合における”Self”に関する研究「Superception」プロジェクトを主導。技術開発・知覚研究に加え、研究を起点としたインスタレーション制作やテクノロジーの社会実装を行う。Sony CSL Superception プロジェクトリーダー。
Kezzardrix
Kezzardrix
ビジュアルアーティスト/プログラマ。Kezzardrix名義で様々なアーティストのライブビジュアルを担当。舞台やインスタレーション、アプリケーション開発などのサポートプログラマとしても活動。ア ルスエレクロニカ Award of Distinction を受賞したSjQ++をはじめ、ブラックメタルユニット VMO、 比嘉了との HEXPIXELSなど複数のユニットに参加。HIP LAND MUSIC : INTに所属。表現領域 での活動を主軸とするプログラマ集団、backspacetokyoに所属。
比嘉 了
比嘉 了
1983年生れ。ビジュアルアーティスト/プログラマ。リアルタイム3Dグラフィックス、コンピュータービジョン等の高度なプログラミング技術と多種多様なプロジェクトに関わった経験を生かし、インスタレーション、舞台演出、VJ、ライブパフォーマンス、VR作品など幅広い制作活動を行なう。2019年より Backspace Productions Inc を設立。
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