アーティスト名
落合陽一
会場
渋谷スクランブルスクエア / 渋谷QWSGoogleMapで開く

質量に保存する,制約を与える,有限の存在にする.

質量に保存する,制約を与える,有限の存在にする. 物理的制約のないデータの世界と制約ある質量の世界の越境を繰り返した末に, 存在が物化を繰り返せる可能性を意図的に喪失させる. 質量のある装置はやがて壊れ,質量のない装置はやがて忘れられる. 物質の制約から自由になったデータに有限の身体を与え直す作業に集中する. デジタルの世界とアナログの世界から切り取った有限性のあるメディア装置の箱庭を作る. 別離への可能性を孕む存在になったデータは愛おしい. この有限性を与えることへの偏愛を味わうために, やがて壊れゆく形にデータを記録するメディア装置を蒐集家の目線で眺めていたい. photo: Yoichi Ochiai

Credit

協力:日本科学未来館

Artist Info

落合陽一
落合陽一
メディアアーティスト。1987年生まれ、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。筑波大学デジタルネイチャー開発研究センターセンター長、准教授・JSTCRESTxDiversityプロジェクト研究代表。IPA認定スーパークリエータ/天才プログラマー。2017年〜2019年まで筑波大学学長補佐、2018年より内閣府知的財産戦略ビジョン専門調査会委員、内閣府「ムーンショット型研究開発制度」ビジョナリー会議委員、デジタル改革法案WG構成員、文化庁文化交流使、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーなどを歴任。Prix Ars Electronica、SXSW Arrow Awards、MIT Innovators Under 35 Japanなど受賞多数。写真家・随筆家など、既存の研究や芸術活動の枠を自由に越境し、探求と表現を継続している。落合陽一公式ページ(外部サイト)https://yoichiochiai.com photo: 蜷川実花