私たちのアイデンティティとは何か。本作品は、自分の顔だと分かっている筈なのに、自分だった顔がいつの間にか他者の顔に変容していく体験を提供する。人間の変化知覚特性に基づいて、計算的に作り出された知覚的に滑らかな変化を顔映像に適応してリアルタイムに再合成することで、変化を知覚しない顔の変化を引き起こす。映像を介したコミュニケーションにおいて、個人を識別するための顔映像が持つアイデンティティの流動性に着目し、自分自身が思う自分と、他者が思う自分がどのように変容し得るかを探索する体験型の作品である。
Concept and Research
- Shunichi Kasahara (Sony CSL)
System
- Shunichi Kasahara (Sony CSL)
- Kye Shimizu (Sony CSL )
- Naoto Ienaga(Keio University)
Technical Assistant
- Kazuma Takada(Sony CSL)
- Maki Sugimoto(Keio University)
- Taku Tanichi (Sony CSL)
※本作品は科学技術振興機構ムーンショット型研究開発事業 目標1「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発」(グラント番号: JPMJMS2013)の一環として制作された。