アーティスト名
亀井潤
会場
東京シティビュー(六本木ヒルズ 森タワー 52階)GoogleMapで開く

AMPHIBIO

21世紀は「水」の世紀である。 地球の気温は2100年までに3.2℃ほど上昇すると予測されている。その結果生じる海面の上昇により、沿岸地域に位置する数々の大都市が水没する可能性が現実的なリスクとなっている。 それは未来の人口の分布によっては、5億 から30億人が水没した地域にて生活することを意味する。未来の人類は、この水没した世界にどのように適用していくのであろうか? AMPHIBIOは水中での呼吸を可能とするエラとして機能する服のコンセプトである。最新の3Dプリント技術を用いることによって作られ、水没した都市の水上および水中で生活する未来の人間のためにデザインされている。AMPHIBIOは多孔質かつ撥水性の材料でできており、水中に溶け込んだ酸素を取り込み、蓄積した二酸化炭素を水中に逃がすことができる。このエラのメカニズムは水に棲息する水中昆虫の呼吸メカニズムからヒントを得て作られた。 photo: Junkan Tateisi

Credit

Design and work by Jun Kamei

Artist Info

亀井 潤
亀井 潤
バイオミメティックス・デザイナー。大阪府生まれ。2011年東日本大震災を受け、東北地方初のTEDxカンファレンス TEDxTohokuを共同設立。東北大学にて材料工学バイオミメティックスの分野で研究に務める。2015年にロイヤル・カレッジ・オブ・アートに留学後、RCA-IIS Tokyo Design Labに特任研究員として合流し、現在はDESIGN ACADEMYで講師を務める。2018年に、人工エラの基礎技術を開発し、海と人が共生する世界を目指して、英国にてAMPHIBIO LTDを起業。photo: Mojmir